texでの細かい話4。ギリシャ文字について

texの数式環境では「\alpha」とすると

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が表示されるように、ギリシャ文字を書くことができます。

しかし、「\Delta」と「\delta」を比較すると

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となるようにギリシャ文字の大文字は立体で、ギリシャ文字の小文字は斜体で表示されます。

「\it{\Delta}」や、amsmathパッケージを入れていれば「\varDelta」によって大文字も斜めにすることが可能ですが、ほんの少しだけ違います。

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大文字のギリシャ文字には\varをつけることでこのように斜体のようにすることができますが、「\epsilon」と「\varepsilon」には

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という違いがありますし、「\mathrm{\epsilon}」としても斜めのまま、さらには「\mathit{\epsilon}」や「\it{\epsilon}」も同じ角度となります。

\epsilonの場合はあまり問題ないのですが、10のマイナス6乗を表すマイクロは斜体ではなく立体なので、立体のミュー(μ)が必要となります。

 

TeXの記憶(93) — 立体のμ | 寝坊した

にあるように

% textcompパッケージ
\usepackage{textcomp}

% fourierncパッケージ
\usepackage{fouriernc}

% Eulerフォントを使う
\DeclareFontFamily{U}{euc}{}
\DeclareFontShape{U}{euc}{m}{n}{<-6>eurm5<6-8>eurm7<8->eurm10}{}
\DeclareSymbolFont{AMSc}{U}{euc}{m}{n}
\DeclareMathSymbol{\umu}{\mathord}{AMSc}{"16}

\begin{document}

$\mu$\qquad 
\textmu\qquad
$\umu$\qquad
$\othermu$

\end{document} 

 とすれば様々な立体のμを表示することが可能です。

 

「μ」はフォントがない場合などに「m」が代用されることがあるので、そういった文字化けでの事故を防ぐためにもいっそ「u」で書いてしまうのも認めてもいいかなと最近は考えています。