個人用辞書

哀訴(あいそ)

 同情を誘うために訴えること。哀願。

悪し様(あしざま)

 (過度に)悪いものとして(=悪し様に)

あたら

 惜しくも。

アポリア

 ギリシャ語での困難。哲学的(複数の矛盾する答えが出る)難題や困惑の状態。

 修辞学では、聞き手に疑問を投げかけて考えさせるような文章?

著す(あらわす)

 書物を書く。

暗澹(あんたん)

 暗い気持ち。将来の諦め。

雖も(いえども)

 逆接仮定条件(と雖も=(だ)としても)

幾星霜(いくせいそう)

 「苦労した」長い年月。

蝟集(いしゅう)

 一か所に集合

一家言(いっかげん)

 その人独特の考え方。

夷狄(いてき)

 古代中国で、周辺の異民族に使われた蔑称

衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)

 奥義を伝授される

茴香(ういきょう)

 セリ科の多年草

埋み火(うずみび)

 いろりなどで灰を被せられた火のついた墨

歌行燈(うたあんどん)

 泉鏡花の小説(1910年発表)

厭世的(えんせいてき)

 (人生や、世の中に対して)悲観的、絶望的。

横溢

 溢れるくらい勢いが強い

往時(おうじ)

 遠い昔

懊悩(おうのう)

 (もだえるような)悩み

措く能わず(おくあたわず)

 やめられない

オクシモロン

 同時に成立しない言葉を並べた修辞法。残酷な優しさ・欠点がないのが欠点。

おしきせ

 目上の人から与えられるもの

諧謔(かいぎゃく)

 ユーモア

邂逅(かいこう)

 「思いがけない」出会い

快哉(かいさい)
 痛快なこと。「快哉を叫ぶ」で痛快さから声が出る様子。

該博(がいはく)

 広い知識を有していること

かかずらう

 関わる。そしてこだわる場合もある。

水手(かこ)

 船の操縦者。

仮借(かしゃく)

 (失敗を)許すこと

学海(がっかい)

 長い努力の結果、研究を大成すること

闊達(かったつ)

 心が広いこと

喝破(かっぱ)

 大声で言うこと。真実を説明すること。

牙保(がほ)

 特に盗品の、売買の仲介。

カリカチュア

 風刺画

かんかんのう

 日本の歌の一つ。江戸時代から明治時代にかけて流行った。

宦官(かんがん)

 (昔の支那にいた)去勢された官吏

奸詐(かんさ)

 詐欺。悪だくみ。

陥穽(かんせい)

 (比喩的)落とし穴。

頑是無い(がんぜない)

 善悪の区別がつかない

艱難(かんなん)

 困難に悩むこと

観念語(かんねんご)

 何らかの観念を内容とする語。(日本国語大辞典より)ものの名前や動きや変化などを表す語。

気韻(きいん)

 気品(の高い様子)

麾下(きか)

 部下。(旗下)

疑懼(ぎく)

 疑って不安になること

稀覯本(きこうぼん)

 あまり流通していない、珍しい本

儀仗(ぎじょう)

 (軍事的な目的では無く)儀式・儀礼に使われる武具。

鞠躬如(きっきゅうじょ)

 身をかがめ、つつしむ。

急湍(きゅうたん)

 流れの速い浅瀬

旧弊(きゅうへい)

 悪い意味での古いしきたり。古いしきたりによる悪い影響

矯激(きょうげき)

 (行動が)激しいこと

匈奴(きょうど)

 紀元前4世紀頃、モンゴルあたりにあった国家

具眼(+の士)(ぐがん(のし))

 真偽を判別できる能力(を持っている人)

苦土(くど)

 マグネシウム

虞犯(ぐはん)

 罪を犯す虞のある(+[名詞])

車座(くるまざ)

 多くの人が車輪のように円形に(内側を向いて)座ること

炯々と(けいけいと)

 目をよく光らせて

啓蟄(けいちつ)

 二十四節気の一つ。3月初旬。

蓋し(けだし)

 確かに。(強く確信して)思うに。

健胃(けんい)

 胃を丈夫にすること。丈夫な胃。

狷介(けんかい)

 頑固

衒学(げんがく)

 知識を見せびらかすこと。

乾坤(けんこん)

 天地。陰陽。方角など。

譴責(けんせき)

 違反や過失を責めること。

幻灯(げんとう)

 光を通し、レンズで拡大して投影するスライド。

顕揚(けんよう)

 (良いことを)世に知らせ、評判を良くすること。

浩瀚(こうかん)な

 多くの本や巻数に亘る(様子)

皓白(こうはく)

 真っ白。

劫掠(ごうりゃく)

 脅し奪うこと

呱々の声を上げる(ここのこえをあげる)

 (人が)生まれる

扈従(こじゅう)

 貴人に付き添うこと

糊塗(こと)

 取り繕うこと。

こぬか雨

 集中豪雨

コリンキー

 生でも食べられる黄色いカボチャ

在野(ざいや)

 民間。また民間で活動する人や団体。

誘い水(さそいみず)

 ポンプから水を出すために入れる水。また、現象の誘因。

慙愧(ざんき)

 恥じること

産褥(さんじょく)

 分娩後の、生殖器が妊娠前の状態に戻るまでの期間。

ジオプトリ、ディオプトリ、Diopter

 焦点距離の逆数。レンズの屈折度の単位で、眼鏡の度数の単位にも使われる。

斯界(しかい)

 その分野での、世界・社会

仕儀(しぎ)

 次第。なりゆき

孜々として(ししとして)

 熱心に

下生え(したばえ)

 木の下に生えている草や低木。

渋江抽斎(しぶえちゅうさい)

 江戸時代の意思・書誌学者

シミー

 踊りの一種

嗜眠(しみん)

 重病で眠ったようになること。

しゃかりき

 夢中で(=しゃかりきになって)

縦扁(じゅうへん)

 横に潰されたような形。対義語:側扁

重訳(じゅうやく)

 原語からでなく、翻訳された物を更に翻訳すること。

祝祭(しゅくさい)

 祝う祭。またそれらの日。

述懐(じゅっかい)

 考えの記述や口述。

首肯(しゅこう)

 認めること。納得すること。賛成すること。

出色(しゅっしょく)

 (他より)(大きく)優れて(目立って)いる

春琴抄(しゅんきんしょう)

 谷崎潤一郎の小説(1933年発表)

逡巡(しゅんじゅん)

 ためらうこと。

憧憬(しょうけい)

 あこがれること。

猖獗(しょうけつ)

 悪いこと若しくは病気がはびこること

昇汞(しょうこう)

 塩化第二水銀

所産(しょさん)

 生み出された物

食客(しょっかく、しょっきゃく)

 君主が人物を客として養う代わりに、客が主人を助ける中国の風習。

神曲(しんきょく)

 ダンテの叙事詩

陣中見舞い(じんちゅうみまい)

 結果が出る前の努力中の相手に送る見舞い

饐えた(すえた)

 食べ物が腐ったような(+匂い)

スノビズム

 俗物根性。知識をひけらかす嫌みな精神(が支配する状態)。

スレート

 繊維を混ぜたセメントの薄板

寸言(すんげん)

 深い意味のある短い言葉

星辰(せいしん)

 星や星座

穿鑿(せんさく)

 細かく調べること

詮ない(せんない)

 報いがない。

走狗(そうく)

 獲物を獲るための犬。手先となって動く人。

宗主国(そうしゅこく)

 宗主権を持つ国。植民地に対しその植民地を持つ国。

僧正(そうじょう)

 僧の位の最上位。細かく分ければその中に大僧正という、より狭義の最上位がある。

糟粕(そうはく)

 酒の絞りかすや、良いところを取った残り。

側扁(そくへん)

 横長に潰されたような形。対義語:縦扁

蔬菜(そさい)

 栽培される作物。野菜。

タートヴァン

 ワインの試飲に使う容器。取っ手付きで金属製の薄い皿?

方便(たつき

 方法。生計。

恃み(たのみ)

 あてにする対象。

短兵急(たんぺいきゅう)

 急。(「+な人」で、すぐに取り組む人?)

中風(ちゅうぶ)

 半身不随

超俗(ちょうぞく)

 世俗から離れた価値観を(超越的に)持つこと。

通底(つうてい)

 基礎的な概念が共通

痛棒(つうぼう)

 打撃。坐禅で使う棒。

貞淑(ていしゅく)

 みさおがかたくしとやか

敵愾(てきがい)

 主君の恨みを晴らそうとする心

点綴(てんてい)

 綴りつなげられること。ちょうどよく散らばること。

輾転反側(てんてんはんそく)

 (悩んで)眠れず寝返りを打つこと

天稟(てんぴん)

 先天的才能

搗精(とうせい)

 精米

当今(とうこん)

 このごろ。(当今(とうぎん)は今上天皇。)

滔々と(とうとうと)

 よどみなく(流れるように)

登攀(とうはん)

 (特に山などを)登ること

鈍麻(どんま)

 感覚が鈍ること

 (鈍「磨」ならば、物がすり減って鈍くなること)

貪婪(どんらん)

 欲深いこと

ニクズク

 ナツメグがなる高木。

年来(ねんらい)(前に数字を伴わない形で)

 (継続した)長年

野火(のび)

 野焼きの火。

野放図(のほうず)

 何をするかわからないこと。際限のないこと

佩用(はいよう)

 (勲章やメダルなどを)身につけ使うこと

伯仲(はくちゅう)

 非常に似ていて、優劣が決められないさま

半可通(はんかつう)

 知ったかぶり

版図(はんと)

 国土

裨益(ひえき)

 助け

卑近な(ひきんな)

 ありふれた

皮相的(ひそうてき)

 意味的にも(悪い意味で)表面的。

畢竟(ひっきょう)

 つまり

鄙(ひな)

 主に蔑称として?の田舎

ヒペリオン

 土星の第7衛星

緋毛氈(ひもうせん)

 緋色のフェルト。ひな壇や神社の椅子などに使われる。

標榜(ひょうぼう)

 他人の善い行動や意見を示すこと。

瘋癲(ふうてん)

 精神疾患

不羈(ふき)

 束縛されないこと

馥郁(ふくいく)

 良い匂いがする様子

不世出(ふせいしゅつ)

 めったに出ない優れた人物

不逞な(ふていな)

 勝手気ままな。不満を表している。

無聊(ぶりょう)

 退屈

睥睨(へいげい)

 流し目でじっと見たり、にらみをきかせ威圧すること。それほど勢いがあること。

扁額(へんがく)

 横に長い額(がく)

濹東綺譚(ぼくとうきたん)

 永井荷風の小説

褒貶(ほうへん)

 ほめることとけなすこと。

放埒(ほうらつ)

 勝手でだらしないこと。特に女と酒に関して。

補綴(ほてつ)

 (身体的欠損を人工物で)補う

本然(ほんぜん)

 元の姿(であること)。

幕切れ(まくぎれ)

 芝居の一区切り

間遠(まどお)

 時間的・空間的に離れていること

マラケシュ

 モロッコの都市

まんじりともせず

 落ち着かず

水明かり(みずあかり)

 ゆれる水面に反射する光。

無辜(むこ)

 無罪

矢も盾もたまらず(やもたてもたまらず)

 気持ちが抑えられない。

憂国(ゆうこく)

 国を心配すること

遊弋(ゆうよく)

 (複数の)船が(戦のために)動き回ること

揺籃期(ようらんき)

 ゆりかごに入っている時期。幼年期。

嘉する(よみする)

 (部下を)ほめる

リエゾン

 外国語での連声。各単語では発音されない子音が発音される現象(参考:アンシェヌマン

陸離(りくり)

 美しく輝く

立錐の余地もない(りっすいのよちもない)

 錐を立てるほどの余地もない(+ほどの混雑)

慮外(りょがい)

 意外。

 無礼。(+者)

吝嗇(りんしょく)

 節約。(+家)

冷厳(れいげん)

 落ち着いていて、厳かであること。

 冷ややかで厳しいこと。

朗唱(ろうしょう)

 声を上げて歌を歌うことや、詩または歌を読むこと。

陋劣(ろうれつ)

 卑劣