ビール嫌いによるビール祭

 本記事はeeicベンドカレンダー2020(eeic (東京大学工学部電気電子・電子情報工学科) Advent Calendar 2020 - Qiita) 10日目の記事です。*1

 

 私はよく「ビールは嫌い」と言う。これはほとんど正しい。ビールは苦いし、変な満腹感が来る。色んな物が食べたいし色んな物を飲みたいのに、大抵の飲食店は大手の量産型ビールを提供する。新たな発見がない。でも店からすれば正しい戦略だ。ハズレではない事への安心感は、大人数での飲み会にて適している。

 一方で「ビール」とひとくくりにしたが、そのようなビールだけではない。自分が好きなビールを探すため、ファッションようじょは世界のビール博物館へと向かった。

 

モンゴゾ バナナ

 ベルギービール。あまりバナナではない。甘いものが好きなので頼んだが、あまり好みではない。不味い!*2 しかしせっかく昼から優雅に空いた店で飲むのだからたくさん比べてみる。それにそもそも私はビールが苦手なので覚悟の上。あと、不味いと嫌いは違う。珍味としてならアリ。

 

リンデマンス フランボワーズ

 ベルギービール。フランボワーズかはわからないが、甘くておいしい。あまりビールっぽくもない。デザート感覚くらい。あと名前にフランって入ってるのがいいね。

 

宇宙 スターダスト

 日本ビール。インディアペールエールIPA)としておいしい。飲み物としては不味い(でも珍味として楽しむのでOK!)。匂いも味(苦み)も一般的ビールとは異なり、ビールを主体として楽しめると感じた。私は何かをつまみにビールを飲むとき、どちらかを主体とした飲み方ではなく、何かをつまみとして主として楽しみ、そしてビールも主として楽しむくらいの強いビールを欲していたのだ。

 

アルマナック ラブヘイジーアイピイーエー

 上記ビールの味を店員と話した結果、これが持ってこられた。そのせいでここから3本はアルマナックIPAである。匂いが強い割に味はそこまで苦くない。しかもその匂いも苦いような匂いではなく、どちらかというと果実に近い。まあでもほぼビールなので不味い。そもそも苦いの好きじゃないししょうがない。

 

アルマナック サイドハッスルヘイジー

 どちらかというと果実に近い。上のラブヘイジーアイピーエーよりはちょっと柑橘系? 苦みの質も少し違う気がする。とはいえ上のとかなり似ている。まあ、不味い。柑橘系という物が柑橘系の果汁の味であることは少ない。柑橘系の皮の味である。ビール同様に柑橘系の皮は苦くて、不味い。もう一杯!

 

アルマナック ラウド!ヘイジーダブル

 ヘイジーって何?と聞いたら、濁っているという意味らしい。似ているのはなんとなくわかるが、細かい差がわからない(つまり不味い)。酔っているからか?(500 mlずつくらいで頼んでいる。)

 

ラフェブル ニュートン

 酔って同じ味ばかりに感じているのかも知れないと思い、違う系統を飲んでみた。明らかに違う。違いがわかる程度にはまだ酔っていない。

 ベルギーの青りんごビール。強すぎず弱すぎず適度な青りんごを感じた。飲みやすい。というのも苦さが弱いだけでなく、上記アルマナックと比べて3.5%とアルコール度数も低めである。苦みも少なく、IPAから一度離れてフルーツに戻ってきた感じ。こういうのは好きだが、ここで「ビールに青リンゴジュース混ぜたら家でも飲めるのでは?」と思い、作れなさそうなIPAをもっと飲んでみよう*3という気になる。そもそも青リンゴジュースの方がおいしいし。

 

レヴィジョン レノアズファック

 またこれもさっきのIPAと似ている(したがって不味い)。もしかして感想を言ったら持ってくるのは似ているのだらけか?となった。さっきのよりちょっと暗く濁っているだろうか。しかしIPAの中でどれがどんな味なのかを理解するほどは私の下はまだまだらしい。

 

メルリン チェルニー

 チェコビール。焼き栗のような香ばしいロースト香と書いてあった。こういうのは、ビールの中でもほんの少しそういう感じであり、そもそも「ビールだ」という感情に押し流されるのがほとんどだと思っていた私でも強い焼き栗のような香ばしいロースト香を感じた。色んな物を飲みたいので、こういう変わり種を飲みたい。これはあまり苦くないし面白い。あんまり不味くない。

 

フランツィスカーナー ヴァイス

 ドイツビール。「バナナを思わせる...」とか書いてあったが、これはぜんぜんバナナ成分がわからない(ほらみろ)。ビールの中ではおいしいが、所詮"ビールとしては"おいしいレベルである(故に不味い)。正統派のビール好きが好き好むビールなのかなと感じた。

 

レヴィジョン ヘイジーライフ

 色々ありすぎてわからなくなってきた(似たように不味いってことです)。わからなくなってくるほど飲めているのも楽しいが、逆にIPAを理解したくなった。理解できなくてもIPAとはどんな物かは少なくとも覚えられるよう、またIPAを頼んだ。そして違いはほとんどわからないが、その違いがわからないことこそ、IPAとはどういう物かがわかってたのだと思っている。おそらくこの味はホップなのだろう。

 

レヴィジョン ディスコニンジャ

 意味のわからない名前とラベルである。もしかしてヘイジーではないのか、IPAではないのか、と期待したが、濁っているし味はIPAと変わらなかった(=不味い)。アメリカ人の謎のセンスに振り回された。

 

 たまに立ち上がったり暗算したりと酔いを確認していて、この辺でいい感じに酔ってきたので、帰ることにした。

 

 サラダ・肉・オニオンリング・アヒージョ・ソーセージ・ピザと様々な物を頼んでは、「これに合う奴ある?」と聞いて頼んだり、聞いておいて頼まなかったりした。何を食べたときに何を勧められたのかの対応までは覚えていない。普段お酒を飲まないから聞いたことのない片仮名がほとんどであり、酒の名前は覚えにくかった*4。逆にIPAには強い味がいいぞと、酒からおすすめされた食べ物であるガーリックシュリンプは覚えていて、確かにおいしかった。強い物(ガーリックシュリンプ)と強い物(IPA)をあわせているので強い。ただ、ビールと味わいながらゆっくり食べていると冷めてしまった。

 

 どれも500 ml程度はある*5。たくさん飲んだ結果、食事を含めて3万円くらいかかった。Good Kei-zai Rotation! でも一般的な飲み会10回分くらいはビールを知れただろうし、店員とも会話ができたしビール知識が得られたので許容範囲である*6

 

 多分IPA以外にもたくさんのビールはある。メルリンのチェルニーのような、いわゆる黒ビールのような味と匂いを楽しむために、次は黒いビールを色々試したいと思った。200種類以上を揃えている世界のビール博物館ソラマチ店)では、割と飲んだ方だと思うがそれでもまだ1割も制覇できていない。

 

 ビールがいつもよりはおいしかったのは、平日の昼だからだろうか。一人で静かな広い空間で飲めたからだろうか*7。店員の雰囲気や説明が良かったのだろうか。夏はもっとおいしいのだろうか。再度行かなければわからないので、いつかまた行こうと思う。

 

 私はやはり、「ビールは好きか」とだけ聞かれたら「あんまり好きではない」とはいいそうである。今まで飲んだビールの大半は日本の大手の大量生産ビールであり、今回の飲み比べの結果あのビールは私に合わないことがわかった。でも、「あんまり好きではない」といったあとに「IPAとか珍しいのは(珍味として不味いと思いながらもたまに飲むくらいなら)好きです」とかを付け加えるようにしようかなとも思った。

 

 あと、私のビール嫌いは所詮その程度の物なので、他のビール嫌いがこれと同じようなことをした方がいいとも思わない。私は適度に珍味が好きで、アルコールに対してあまり嫌悪感もなく、飲食自体に強い好奇心を持っている、"ビール嫌い"なので。

*1:誤字だと指摘されたが、1日目の記事がeeicベンドカレンダーと書いているのでそのままにしている

*2:ビールが嫌いな個人の感想です。

*3:なお、思っただけでしていない。

*4:酔ってるし。

*5:300 mlで頼んだ物もある

*6:とは言いつつ、少しは出費の多さと理解の浅さを後悔している。

*7:夕方近くには人は増えてきた

「人ン生について(元 労働を許さない市民の会)」の労働を許さない区民の会 開会宣言・閉会宣言

本記事はeeicベンドカレンダー2020(eeic (東京大学工学部電気電子・電子情報工学科) Advent Calendar 2020 - Qiita) 8日目の記事です。*1

 

開会宣言(無職のメリット)

・働かなくていい!!!!

単純明快。個人の自由を尊重しているため君たちは働いてもいいが、私は義務が嫌い。何かをしなければいけないという漠然とした焦燥感と戦っている現代人は多いが、そうでない私は自由がとっても快適である。私は普段から休日*2に「今日も何も出来なかった」とつぶやいている社会人を見ていると「大変そうですねえ」という気分になる。そういうとき、飲みたい訳でもないのに紅茶をいれて微笑みながらツイートを眺めることさえある。圧倒的精神的優位。ちなみに私はその日特に何もしていない*3

 

昼起きてもいいし、夕方でもいい。平日昼からPokemon GOもできる(プレイヤが少ないので楽。平日昼から毎日やっているおっちゃんがいて、話を聞いたら無職だった。なんでやってるんだろうと思う。お互い様か?)。なぜかそういうnon-社会集団に入ってしまう。そういう人の人生は外れ値なので話が面白い。今のところ一番謎なのは、パソコンとプロジェクタを持ち歩いてるホームレス*4

 

毎日のように働いては疲れている人をタイムラインでみる。お疲れ様である。これからもよろしく頼む。それとも無職になりますか?

 

・時間が自由

いつ飲食店に向かうか、いつ旅に出るか等がとても自由に選べる。平日に観光地に行けば空いているし、航空券が安い恩恵もある。ふらっと旅行に行ったら渋滞もないし、有休でもないから「天気が良いから明日出発!」ができる。した*5

 

残念なことに私の場合、知り合いは労働している人が増えてしまい、そういう人と遊んだり旅行したりするには休日や夜の予定になってしまい、結局高い料金を払う場面では、他の人以上に不快感をつのらせることになったのは盲点だった。

 

ただ、翌日のことを考えなくていいのは楽しい。好きな時間に寝ていいし、好きな時間に起きていい。翌日の予定はほとんどないため、渋滞や行列にもほぼストレス0で対峙できる。心の余裕はさらに心を余裕にする。無職最高!*6

 

・低収入戦争で"勝"てる

「自分低収入だから〜」みたいな不幸自慢に「でも私より貰ってるでしょ?」がほぼ自明な勝ち確カウンターワードになる。年3回ほどしか使っていないが、ボーナスが少ない愚痴、テレワーク補助が少ない愚痴などに「で?」の一言で勝てる。無職にゃ給料も、賞与も何にもない*7

 

給料の話はしない方がいいみたいな謎の勢力がいるが、飲み会ではそんな教訓より強い抑止力になっていると体感した。不憫な人生を自慢してくる人がいたら、無職になってはいかが?

 

・道徳的行為?ができる

これは無職が関係しているかわからないが、具体的にはPokemon GOしながらゴミを拾うようになった*8。単に街が汚れているのは嫌いであり、なんとなく拾っていたのだが割と楽しく、たまに落とし物を拾って警察署に届けている。財布や時計などを拾って届けている。一番高くて5000円を拾って届けて落とし主が見つからずに全額手に入れた*9

 

あと、他人に注意ができる。無用なトラブルの元ではあるが、駐輪違反や路上喫煙*10を注意・通報できる。時間が無駄になるからとできずにいたことが、時間が余って出来るようになった*11。割と注意したらやめるが、やめない人には警察を呼べば警察はかなりちゃんと来てくれるのでそれはそれでよい。信号無視UberEatserを通報したときには10人くらい警察が来て驚いたけど、貴重な体験。

 

ちなみに注意とかをしても、注意程度しかしない。相手が違法行為をしていても違法行為で返して良い訳ではない。法や上例を根拠に文句をいい、通報するのは合法で好きだが、はみ出した看板を破壊・移動するのは違法で嫌いという価値観で生きている。下のリンクはやり過ぎた人の例。(社会に求められたいと勝手に解釈しているがそうなのか? 社会に求められて何が嬉しいのか?)

www.j-cast.com

 

・人と会わない

人間と接することの難しさ・人の目を見て話すリハビリなんて記事を書いた私なので、人と直接会わないのは非常に楽である。特に人間の造形に不快感を感じる私は、人間と目を見て話すのが苦手である(例外もいる)。テレワークが進んだ今年は特殊だが、特に人と会わなくても住む生活ができている。当該記事では

布団に入って天井を見てボーッとしていたら寝ていた……なんて生活がしたかったな。

 

これからも、人間関係を円滑にするだけの意味のないルールのために、時間は奪われ、苦痛を感じ、ルールを守れるようになって絶望するのだろうな。

 

人生は、辛く厳しい。

と記事を締めくくったが、割と望んだ生活になった。

 

閉会宣言(無職のデメリット)

・収入*12が少ない!!!!

単純明快。今までよく会っていた人が社会人になると、その人との遊びがキャンプやカメラやバイク等のお金がかかる趣味になる。ある程度の安定的に入ってくるお金がないと辛い。地元の友人とは所得*13比で支払い比を決めるのでほぼ*14無料で遊べるのだが、そうでない相手もいる。収入がなくて生じる貯金の取り崩しは寿命の取り崩しのように感じられ、支出(購入)の度に緩やかに死を意識する。金のかかる趣味をほとんど持たないため比較的小さなデメリットで済んでいるが、人付き合いは大変である。念のため言うと、別に無職だからって無収入とは限らなくて地主とかもいるんだろうけど、あくまで私の無職の話だからね。

 

・労働的話題について行けない

労働のつらさがわからない。年末調整や賞与の話をしているときに、その話に乗れない。話に入ればエアプ*15になってしまう。趣味で税制に詳しいから実は年末調整・確定申告の話にはむしろついて行けるが、エアプである悲しさは自覚する。労働後の酒のうまさも知らない。ただ平日の昼から飲む酒のうまさを知るだけである*16。あと、Twitterも平日の昼は人が少ないので寂しい。あと、有給休暇っていいなと思う。

 

・時間がないという言い訳が難しい

何かを成し遂げてられなかったときに、精神的に逃げたくなる。そういうとき、時間がめちゃくちゃあって他にやることもないのに単に自分のやる気がなかったが故に成し遂げられなかったことが明確である。例えば本を読もうと思ってたのに一日中YouTubeを見てしまって1ページも読んでいない日など、言い訳が難しい。別に誰かに読書の報告をしている訳でもないのに。まあ私は"有意義"に人生を送ろうと思わず目先の楽しさに溺れるのが好きなので気にならないし、無職になったのかも知れない。

 

・無職が理解されない*17

仕事をしたくないと言う人にさえも、無職であると伝えると「なんで?」と聞かれる。したくないからである。小学校の頃から仕事的な将来の夢はなかった。君たちは常識にとらわれている。警察に所属を聞かれたときに「無職」というのを恥ずかしそうにしている人を見ると、恥ずべきなのかなとも思う*18

 

・自分の変化に気が付きにくい

これはメリットでもあるのだが、人と会わないことで、自分の変化に気が付きにくい。痩せたり腫瘍ができたりしても、自分では気が付きにくい。上述の通り私は人間を見たくないので、鏡で自分も見ないため顕著である。精神がやられても気が付かれるまでには時間がかかるだろう。無理に病院に連れて行かれることもほぼないだろう。殺されたらツイートがないことで気が付いてもらえるかも知れないが、果たして通報までされるだろうか。どうせ殺されているならすぐに気が付かれるメリットはあまりないのだが、拉致くらいならすぐに気が付かれた方がいいかなと思うこともある。

 

そしてさらに社会から遠ざかる気がする。

 

 

 

 

 

 

「人生は、辛く厳しい。」なんて言ってから2年が経っている。現在の生活はほぼ快楽*19である。しかし将来はそうとは限らない。快楽はあるが、安心できない点で幸福*20ではないような、そんな感じである。

 

働かない方が快楽は得られると思っている。しかし、働いた方が幸福なのか私にはわからない。

 

2020年12月8日

 

追伸:手取り700万円以上の私に合ってそうな仕事があればご紹介下さい。

追伸:アドベントカレンダーを埋めないと暇な無職がクソ記事で埋めちゃうぞ。 

*1:誤字だと指摘されたが、1日目の記事がeeicベンドカレンダーと書いているのでそのままにしている

*2:ニートになってからこの概念も他人事になってしまった

*3:いやまあYouTube見たりTwitterしたりしてるけど何もしていない。って言う人も寝るくらいしてるでしょ

*4:めちゃくちゃ数学に詳しい多分40代の男性。

*5:まあそのせいで5日前までに予約の船には乗れなかったが...

*6:少林最高!

*7:ゲゲゲの鬼太郎

*8:常にではない

*9:一時所得として確定申告する

*10:文京区では2020年7月から全面禁止

*11:他人といるときには他人の時間を奪うためしないが、気になっていたことだったので良かった。

*12:所得

*13:厳密には違うが、詳しく語ると非常に長くなる。自由に使えるお金とか、幸福度とかいろいろな物が考慮されている

*14:集合場所までは無料で行けない場合がある

*15:エアプレイ。実際にはしていないのにしている振りをすること

*16:といっても働いている日常があるからこそこれはより強く感じられるだろう

*17:それはそう

*18:これはさっきの通報の末、身分を聞かれるとたまにある情景

*19:今楽しいこと

*20:楽しさが将来も続くと感じること

食費 n 万円生活の主観

元ネタは2020年11月10日のニュースウォッチ9で食費が月5万円である人が紹介されたシーンで、それへの「高すぎる」「高すぎない」「高すぎると言っている人は栄養失調な生活」「大量購入したら実現できるけど普通無理」などの反応も見た。この記事もそんな反応の一種である。

番組の内容から、奨学金の返済で困っている、25歳でひとり暮らし、家賃7.5万円から都心部に住んでいると仮定し、都心部での筆者の生活から想像した物である。

 

食費0万円生活 強い困窮。

無料で食べ物を手に入れるため、炊き出しや施設の期限ギリギリ非常用食品を貰う。

食費が月5万円は高い!といっている人への非難に「栄養失調になる」があるが、ここまでくると筆者も栄養失調になると思う。バランスが悪いだけでなく、筆者が最優先する熱量(いわゆるカロリー)さえも足りない段階の栄養失調。

食費が0万円レベルになれば、家賃の見直しとか生活保護とか自己破産奨学金返済免除とかをおすすめする。しかしそれは食費0万円生活ではないため、上記のようなことになる。万が一真似されるかも知れないので、合法な範囲での記事である。

 

食費1万円生活 大きな制限はあるが健康。

自炊出来れば、米(炊いたあと700グラムで120円)ともやし(243グラムで30円)と鶏肉(200グラムで150円)とマルチビタミンアンドミネラル(1錠15円)が毎日食べられる(31日で9765円)。

栄養素を  簡単!栄養andカロリー計算 で計算したところ、以下のようになった。

栄養素名
単位 推定平均
必要量
推奨量
目標量
摂取量 過不足
(%)
過不足
エネルギー(カロリー) kcal --- 1867 1716.73 -8.05 -150.27
たんぱく質 g 40 50 57.2 14.4 7.2
脂質 g --- 41~62 40.7 -0.73 -0.3
炭水化物 g --- 233~303 265.45 --- ---
ナトリウム mg 600 --- 109 --- ---
カリウム mg --- 2600 833 -67.96 -1767
カルシウム mg 550 650 275 -57.69 -375
マグネシウム mg 230 270 208.5 -22.78 -61.5
リン mg --- 800 628 -21.5 -172
mg 8.5 10.5 2.9 -72.38 -7.6
亜鉛 mg 6 8 12.9 61.25 4.9
mg 0.6 0.8 1.52 90 0.72
マンガン mg --- 3.5 2.65 -24.29 -0.85
ビタミンA(レチノール活性当量) μg 450 650 373.5 -42.54 -276.5
ビタミンD μg --- 5.5 10.2 85.45 4.7
ビタミンE mg --- 6 11.31 88.57 5.31
ビタミンK μg --- 150 117.6 -21.6 -32.4
ビタミンB1 mg 0.9 1.1 1.86 68.64 0.76
ビタミンB2 mg 1 1.2 2.14 78.33 0.94
ナイアシン mg 9 11 17.5 59.09 6.5
ビタミンB6 mg 1 1.2 2.82 135 1.62
ビタミンB12 μg 2 2.4 3.6 50 1.2
葉酸 μg 200 240 121.5 -49.38 -118.5
パントテン酸 mg --- 4 11.74 193.5 7.74
ビタミンC mg 85 100 135 35 35
飽和脂肪酸 g --- ~15 9.96 --- ---
食物繊維総量 g --- 18 5.85 -67.5 -12.15
食塩相当量 g 1.5 ~7 0.2 --- ---

 

補足すると、調味料に減塩の塩胡椒を使えばカリウムも摂れる。入力できなかった葉酸も足りる。また一般人がこれら全てを満たす食生活はできていないと考えているため、多少満たさない栄養素があっても私は許す*1完璧な食生活をしつつ「栄養失調」非難をしている人はすごいと思うが、食費にかかわらずほとんどの人に「栄養失調」非難をすべきになるだろう。

 

しかし食費が1万円の人が自炊できる保証はない。米を5 kg単位で買える保証もない*2。5000円程度の炊飯器と5000円くらいの貯金なら親に土下座すればもらえそうではあるが、そういう卑怯な手は使いたくない。自炊ができない場合には100円ローソンでカップ焼きそばを選べば、108円で1000kcal程度取れる。2日に3個で基礎代謝をまかなえる。熱量が得られる1日150円生活で2カ月耐えれば、1万円を貯められて上の生活にいける。炊き出しなどと併用すれば緩和できるが、一時的とはいえ栄養失調と非難される食生活だろう。

この記事に書いてあるのは、筆者が行ったことがある範囲である*3*4

 

食費2万円生活 自炊すれば精神的にも健康。

米を多少まとめ買いする以外では大量購入もしないで食費1万円生活でほとんどの栄養をまかなえたため、「栄養失調」「大量購入」系の非難は反論したつもりである。ここからはどのように食や心が豊かになるかに焦点を当てる。栄養が偏った場合は適宜調整して欲しい。

自炊は面倒なだけでなく、多くの人は毎日違ったものを食べたいだろう。味気ない「完全食」をうたった粉末が人気になりつつある現代でも、同じものを食べなければいけないのは多くの人に苦痛だろう。そこで牛肉や豚肉、他の野菜、煮物や汁物などが増やそう。

米の量は変えず120円、肉を牛豚鶏の3種類で回して200グラムで平均300円(牛は400円、豚は300円、鳥は200円(少し改善))、野菜炒めセット300グラム100円、汁物はインスタントで30円ほど、100円くらいの惣菜やサラダ、マルチビタミンアンドミネラル1錠15円が食べられる(31日で20615円)。

別に野菜炒めセットでなくても良く、別で色んな野菜を買った方が割安ではあるが、ひとり暮らしで野菜の種類を増やすには使いやすいため採用。非難には「大量生産ガチ勢ならできる」という非難もあったため、多様な野菜を買って使い分けるなどの、冷蔵庫や在庫を管理する要素を排除している。

まだ他人との外食のためには食費1万円生活などの制限のある自炊を続ける必要があり、飲み会に誘われたら厳しい段階。

3日に1度の牛肉や既製品の惣菜は食費2万円生活にしては贅沢だと思うが、人間の忍耐力をあまり信じていないことと「大量生産」系非難のために取り入れた。

 

食費3万円生活 自炊からの解放・社会性の誕生。

スーパーマーケットの弁当300円やコンビニ弁当などの500円で1食とする生活ができる。このあたりの弁当は熱量が700kcal程が多いため、2個〜3個で1日の熱量は足りる。こういう弁当は栄養素が偏ると言われることは知っているが、反応にはこういう食生活を送っている人やこういう食生活を想像した人がいたため例に挙げた。こういう弁当にも栄養士監修の物はあるし、少し気を遣えば食費1万円程度には精神面も考慮した"健康"であるだろう*5

また、外食が生活に取り入れられる。会社員でも弁当を持てばよいが、外食に誘われるかもしれない。外食は飲み会でない食事なら1食1000円程度だろう*6。単純計算で食費2万円生活は1食220円程度だったので差額は780円。1カ月に13回ほど外食ができる。平日全て(20回)付き合うなら差額500円で1食720円であり、多少の制限はあるが強い制限にはならないだろう。

自炊だけなら毎日1000円使える。国産の肉にこだわったり珍しい野菜や調味料も買えるようになるだろう。焼肉やステーキ(1食1000円程度)を週に1回はできるんじゃないだろうか。

また、朝からご飯を炊くのが面倒ならコンビニの惣菜パンで200円ほど使っても、大きく食費を圧迫しない。困窮からは脱却できているだろう。

しかし飲み会に参加するためには、飲み会の頻度にもよるが食費1万円生活程度の自炊も取り入れるだろう。その点で社会性は生まれつつあるがそのための犠牲は少なくなく、生活に制限を感じる段階だろう。

 

食費4万円生活 社会性の習熟。

メリハリにより幸福を得る段階。一様に豪華にする段階から、食費3万円の生活を基準として月に2回ほど5000円の飲み会に行ったり、毎週3000円の飲み会に行ったりできる段階だろう(もちろん飲まなくてもよい)。週に2回ほど500円のケーキを買ってもよいし、好きなものを食べるという方向性でお金を使える段階。

人からの飯や酒の誘いを断ることは減るだろうし、食費の制限により交友関係が悪くなることもかなり減ると考える。(私は他人に飯や酒に誘われることが少ないため週1程度だが、よく誘われる人は大変だと思う。)

しかしまだ飲み会やコース料理と健康的な食生活を両立するためには、まだ食費2万円生活程度の自炊を選ぶ人は多いだろう。

 

食費5〜6万円生活 健康的な外食の解放。

健康的に自炊をやめられる段階。外食が健康的かの判断は難しいが、自炊をしたくない・できない人でも、健康的な食事ができるだろう*7。毎日のように有機野菜にこだわった店などの健康意識では難しいかも知れないが、750円くらいの米と肉と野菜と小鉢からなる定食を継続的に食べられる段階。

1日1000円の自炊を中心とし、誘われれば気軽にちょっと豪華な外食の生活感や、朝はコンビニの惣菜パンで昼夜外食の生活感でもよい。飲食店の材料費は約3割と言われるため、月2万円の自炊を全て外食にするとこの程度になるだろう。

コンビニで食事を買うとなんだかんだ700円くらいになる人が多いだろう。単価が上がるようにコンビニは様々な戦略を使う。その結果が元ネタの月5万円だろうか。朝と昼をコンビニにしたらそれで1000円、夕飯を外食で平均800円〜1000円もこの段階である。

 

食費7〜9万円生活 自由な食事。

食を趣味として自由に楽しめる段階。1万円程度のコース料理に月2回ほど行き、隔週の飲み会は二次会まで(合計5000円〜1万円とする)参加できる。他も800円〜1000円程度の外食を昼夜と続けてもこの程度。食費の節約のために自炊を選ぶことも少なくなり、3万円のコースなどを除いてあまり気にせずに食事ができるだろう。この程度の食費ではまだ3万円のコースは節約の末のごほうび的な段階だが、食費が月10万円を超える世界には詳しくなく、日本にもそれほどの割合がいないと思うためこの範囲を最後に食費の増加の考察は終わる。

想像ではあるが、食費が10万円を超える大半の人(超金持ちを除く)はと酒や塩分の増加によりむしろ不健康になっていると思う。

 

まとめ

食費は1万円で健康を、4万円で社会性を、8万円で自由を得られるくらいだろうか。読者の多くは元ネタの月21万円より多く稼いでいると思うので、自由な食事を楽しんでいることだろう。他の趣味への傾倒により食費を削るのも楽しい生き方のひとつだろう。食費だけでは生活の質は計れないし、高い食べ物ならおいしいという単純な問題でも無い。

 

あとがき

食費とは何だろうか。飲み会の費用は食費だろうか。自炊に使う光熱水道費は食費だろうか。飲食店までの移動費用は食費だろうか。旅行中の食事代は食費だろうか。私は飲み会や旅行中の食事の費用は食費としているが光熱水道費や移動費は食費としていない。食品でもお土産なら交際費だし、あまり厳密に定義しないまま適宜振り分けている。その基準で今回の記事を書いたので、飲み会は食費でないと思う人などはその差額で豪華な飯を食べて満足して欲しい。

筆者は飲み物をめったに買わないが、買うなら月数千円は増えるだろうし、この記事はそういう個人の生活まに踏み込んで上記の食費1万円生活を強要するほどの強い主張でもない。

セールや半額商品などを使えばさらに安くなる。炊き出しを使うならセールも有りだと言われるかも知れないが、炊き出しは避けたいと思い、自立的かつ継続的に行える範囲を目指して書いた物である。それほどまでに食費0万円は厳しい。

現在は飲食店が危機に瀕しているため、積極的に飲食に金を使って店を救って欲しい。不織布のマスクをし、人混みを避け、アルコール消毒や手洗いをし、優雅においしいご飯を食べようではないか!

 

筆者について

食費が5000円未満だった月も9万円を超えた月も2020年に存在するほど食費は多岐にわたる。栄養素管理ソフトを入れて栄養素の確認をしているため、平均的な日本人よりは栄養素に対する意識は高いだろう。食費が安い月は「米・カレー・鶏肉・タマネギ・もやし・マルチビタミン」を中心とした食生活であり、むしろ食費が9万円を超えていた月の方が脂や塩分や酒を過剰に摂取した"悪い"食生活だと感じている。2020年の健康診断では血液検査の項目を含め全ての項目でA(異常なし)であり、数年に1度風邪っぽい症状を感じる程度で特に病気で苦しんでいない。

それはそれとしてほしいものリストを貼り付けておきます。味がついた肉はとてもおいしいです。よろしくお願いします。

*1:もちろん多様な食事を取ることで、慢性的な欠乏からは遠ざかるとは思う

*2:貧乏は貯金がないが故にさらに貧乏になり得るのだ。

*3:買うとすると、米や小麦は熱量効率がよい。本当に熱量だけを考えるならサラダ油を飲むことなどになるが、そこまでするなら食費0万円生活に戻った方がマシと思うため行ったこともないし書いていない。書ける文章は想像力の範囲だけなのでしかたがない。筆者は食べられる雑草に詳しくもないし、清潔(感)も重視している。

*4:元ネタでは給料が月21万円である。一般人は区別が下手なのでこれが手取りか収入かわからないが、収入だとしても年間2万円のふるさと納税で10キログラムの肉は手に入り、50日分(7500円分)は肉が手に入る。

*5:学生がやりがちな、唐揚げ弁当とか牛丼とかカツ丼ばかりだと健康に悪いのは想像できるが、気が滅入るかと言われれば全部自炊よりマシなのではないか?

*6:特にこんな生活をしている人は

*7:マクドナルドでハンバーガー3つのような値段をケチったが故の極端な外食は生じにくいだろう。

記法

元:45 kg の私は「(レトルト)カレーが沢山*あり(食べるのが)厳しい」と言った(気がする)。*現状での私的見解

略:45kgの私は「レトルト)カレーが沢山*あり(食べるのが)厳しい」と言った(気がする。

 

・SI単位や半角文字と全角文字の間のスペースの省略

・他の括弧や文の端による強制括弧閉じ

・私的見解を表すアスタリスク

 

個人用辞書

哀訴(あいそ)

 同情を誘うために訴えること。哀願。

悪し様(あしざま)

 (過度に)悪いものとして(=悪し様に)

あたら

 惜しくも。

アポリア

 ギリシャ語での困難。哲学的(複数の矛盾する答えが出る)難題や困惑の状態。

 修辞学では、聞き手に疑問を投げかけて考えさせるような文章?

著す(あらわす)

 書物を書く。

暗澹(あんたん)

 暗い気持ち。将来の諦め。

雖も(いえども)

 逆接仮定条件(と雖も=(だ)としても)

幾星霜(いくせいそう)

 「苦労した」長い年月。

蝟集(いしゅう)

 一か所に集合

一家言(いっかげん)

 その人独特の考え方。

夷狄(いてき)

 古代中国で、周辺の異民族に使われた蔑称

衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)

 奥義を伝授される

茴香(ういきょう)

 セリ科の多年草

埋み火(うずみび)

 いろりなどで灰を被せられた火のついた墨

歌行燈(うたあんどん)

 泉鏡花の小説(1910年発表)

厭世的(えんせいてき)

 (人生や、世の中に対して)悲観的、絶望的。

横溢

 溢れるくらい勢いが強い

往時(おうじ)

 遠い昔

懊悩(おうのう)

 (もだえるような)悩み

措く能わず(おくあたわず)

 やめられない

オクシモロン

 同時に成立しない言葉を並べた修辞法。残酷な優しさ・欠点がないのが欠点。

おしきせ

 目上の人から与えられるもの

諧謔(かいぎゃく)

 ユーモア

邂逅(かいこう)

 「思いがけない」出会い

快哉(かいさい)
 痛快なこと。「快哉を叫ぶ」で痛快さから声が出る様子。

該博(がいはく)

 広い知識を有していること

かかずらう

 関わる。そしてこだわる場合もある。

水手(かこ)

 船の操縦者。

仮借(かしゃく)

 (失敗を)許すこと

学海(がっかい)

 長い努力の結果、研究を大成すること

闊達(かったつ)

 心が広いこと

喝破(かっぱ)

 大声で言うこと。真実を説明すること。

牙保(がほ)

 特に盗品の、売買の仲介。

カリカチュア

 風刺画

かんかんのう

 日本の歌の一つ。江戸時代から明治時代にかけて流行った。

宦官(かんがん)

 (昔の支那にいた)去勢された官吏

奸詐(かんさ)

 詐欺。悪だくみ。

陥穽(かんせい)

 (比喩的)落とし穴。

頑是無い(がんぜない)

 善悪の区別がつかない

艱難(かんなん)

 困難に悩むこと

観念語(かんねんご)

 何らかの観念を内容とする語。(日本国語大辞典より)ものの名前や動きや変化などを表す語。

気韻(きいん)

 気品(の高い様子)

麾下(きか)

 部下。(旗下)

疑懼(ぎく)

 疑って不安になること

稀覯本(きこうぼん)

 あまり流通していない、珍しい本

儀仗(ぎじょう)

 (軍事的な目的では無く)儀式・儀礼に使われる武具。

鞠躬如(きっきゅうじょ)

 身をかがめ、つつしむ。

急湍(きゅうたん)

 流れの速い浅瀬

旧弊(きゅうへい)

 悪い意味での古いしきたり。古いしきたりによる悪い影響

矯激(きょうげき)

 (行動が)激しいこと

匈奴(きょうど)

 紀元前4世紀頃、モンゴルあたりにあった国家

具眼(+の士)(ぐがん(のし))

 真偽を判別できる能力(を持っている人)

苦土(くど)

 マグネシウム

虞犯(ぐはん)

 罪を犯す虞のある(+[名詞])

車座(くるまざ)

 多くの人が車輪のように円形に(内側を向いて)座ること

炯々と(けいけいと)

 目をよく光らせて

啓蟄(けいちつ)

 二十四節気の一つ。3月初旬。

蓋し(けだし)

 確かに。(強く確信して)思うに。

健胃(けんい)

 胃を丈夫にすること。丈夫な胃。

狷介(けんかい)

 頑固

衒学(げんがく)

 知識を見せびらかすこと。

乾坤(けんこん)

 天地。陰陽。方角など。

譴責(けんせき)

 違反や過失を責めること。

幻灯(げんとう)

 光を通し、レンズで拡大して投影するスライド。

顕揚(けんよう)

 (良いことを)世に知らせ、評判を良くすること。

浩瀚(こうかん)な

 多くの本や巻数に亘る(様子)

皓白(こうはく)

 真っ白。

劫掠(ごうりゃく)

 脅し奪うこと

呱々の声を上げる(ここのこえをあげる)

 (人が)生まれる

扈従(こじゅう)

 貴人に付き添うこと

糊塗(こと)

 取り繕うこと。

こぬか雨

 集中豪雨

コリンキー

 生でも食べられる黄色いカボチャ

在野(ざいや)

 民間。また民間で活動する人や団体。

誘い水(さそいみず)

 ポンプから水を出すために入れる水。また、現象の誘因。

慙愧(ざんき)

 恥じること

産褥(さんじょく)

 分娩後の、生殖器が妊娠前の状態に戻るまでの期間。

ジオプトリ、ディオプトリ、Diopter

 焦点距離の逆数。レンズの屈折度の単位で、眼鏡の度数の単位にも使われる。

斯界(しかい)

 その分野での、世界・社会

仕儀(しぎ)

 次第。なりゆき

孜々として(ししとして)

 熱心に

下生え(したばえ)

 木の下に生えている草や低木。

渋江抽斎(しぶえちゅうさい)

 江戸時代の意思・書誌学者

シミー

 踊りの一種

嗜眠(しみん)

 重病で眠ったようになること。

しゃかりき

 夢中で(=しゃかりきになって)

縦扁(じゅうへん)

 横に潰されたような形。対義語:側扁

重訳(じゅうやく)

 原語からでなく、翻訳された物を更に翻訳すること。

祝祭(しゅくさい)

 祝う祭。またそれらの日。

述懐(じゅっかい)

 考えの記述や口述。

首肯(しゅこう)

 認めること。納得すること。賛成すること。

出色(しゅっしょく)

 (他より)(大きく)優れて(目立って)いる

春琴抄(しゅんきんしょう)

 谷崎潤一郎の小説(1933年発表)

逡巡(しゅんじゅん)

 ためらうこと。

憧憬(しょうけい)

 あこがれること。

猖獗(しょうけつ)

 悪いこと若しくは病気がはびこること

昇汞(しょうこう)

 塩化第二水銀

所産(しょさん)

 生み出された物

食客(しょっかく、しょっきゃく)

 君主が人物を客として養う代わりに、客が主人を助ける中国の風習。

神曲(しんきょく)

 ダンテの叙事詩

陣中見舞い(じんちゅうみまい)

 結果が出る前の努力中の相手に送る見舞い

饐えた(すえた)

 食べ物が腐ったような(+匂い)

スノビズム

 俗物根性。知識をひけらかす嫌みな精神(が支配する状態)。

スレート

 繊維を混ぜたセメントの薄板

寸言(すんげん)

 深い意味のある短い言葉

星辰(せいしん)

 星や星座

穿鑿(せんさく)

 細かく調べること

詮ない(せんない)

 報いがない。

走狗(そうく)

 獲物を獲るための犬。手先となって動く人。

宗主国(そうしゅこく)

 宗主権を持つ国。植民地に対しその植民地を持つ国。

僧正(そうじょう)

 僧の位の最上位。細かく分ければその中に大僧正という、より狭義の最上位がある。

糟粕(そうはく)

 酒の絞りかすや、良いところを取った残り。

側扁(そくへん)

 横長に潰されたような形。対義語:縦扁

蔬菜(そさい)

 栽培される作物。野菜。

タートヴァン

 ワインの試飲に使う容器。取っ手付きで金属製の薄い皿?

方便(たつき

 方法。生計。

恃み(たのみ)

 あてにする対象。

短兵急(たんぺいきゅう)

 急。(「+な人」で、すぐに取り組む人?)

中風(ちゅうぶ)

 半身不随

超俗(ちょうぞく)

 世俗から離れた価値観を(超越的に)持つこと。

通底(つうてい)

 基礎的な概念が共通

痛棒(つうぼう)

 打撃。坐禅で使う棒。

貞淑(ていしゅく)

 みさおがかたくしとやか

敵愾(てきがい)

 主君の恨みを晴らそうとする心

点綴(てんてい)

 綴りつなげられること。ちょうどよく散らばること。

輾転反側(てんてんはんそく)

 (悩んで)眠れず寝返りを打つこと

天稟(てんぴん)

 先天的才能

搗精(とうせい)

 精米

当今(とうこん)

 このごろ。(当今(とうぎん)は今上天皇。)

滔々と(とうとうと)

 よどみなく(流れるように)

登攀(とうはん)

 (特に山などを)登ること

鈍麻(どんま)

 感覚が鈍ること

 (鈍「磨」ならば、物がすり減って鈍くなること)

貪婪(どんらん)

 欲深いこと

ニクズク

 ナツメグがなる高木。

年来(ねんらい)(前に数字を伴わない形で)

 (継続した)長年

野火(のび)

 野焼きの火。

野放図(のほうず)

 何をするかわからないこと。際限のないこと

佩用(はいよう)

 (勲章やメダルなどを)身につけ使うこと

伯仲(はくちゅう)

 非常に似ていて、優劣が決められないさま

半可通(はんかつう)

 知ったかぶり

版図(はんと)

 国土

裨益(ひえき)

 助け

卑近な(ひきんな)

 ありふれた

皮相的(ひそうてき)

 意味的にも(悪い意味で)表面的。

畢竟(ひっきょう)

 つまり

鄙(ひな)

 主に蔑称として?の田舎

ヒペリオン

 土星の第7衛星

緋毛氈(ひもうせん)

 緋色のフェルト。ひな壇や神社の椅子などに使われる。

標榜(ひょうぼう)

 他人の善い行動や意見を示すこと。

瘋癲(ふうてん)

 精神疾患

不羈(ふき)

 束縛されないこと

馥郁(ふくいく)

 良い匂いがする様子

不世出(ふせいしゅつ)

 めったに出ない優れた人物

不逞な(ふていな)

 勝手気ままな。不満を表している。

無聊(ぶりょう)

 退屈

睥睨(へいげい)

 流し目でじっと見たり、にらみをきかせ威圧すること。それほど勢いがあること。

扁額(へんがく)

 横に長い額(がく)

濹東綺譚(ぼくとうきたん)

 永井荷風の小説

褒貶(ほうへん)

 ほめることとけなすこと。

放埒(ほうらつ)

 勝手でだらしないこと。特に女と酒に関して。

補綴(ほてつ)

 (身体的欠損を人工物で)補う

本然(ほんぜん)

 元の姿(であること)。

幕切れ(まくぎれ)

 芝居の一区切り

間遠(まどお)

 時間的・空間的に離れていること

マラケシュ

 モロッコの都市

まんじりともせず

 落ち着かず

水明かり(みずあかり)

 ゆれる水面に反射する光。

無辜(むこ)

 無罪

矢も盾もたまらず(やもたてもたまらず)

 気持ちが抑えられない。

憂国(ゆうこく)

 国を心配すること

遊弋(ゆうよく)

 (複数の)船が(戦のために)動き回ること

揺籃期(ようらんき)

 ゆりかごに入っている時期。幼年期。

嘉する(よみする)

 (部下を)ほめる

リエゾン

 外国語での連声。各単語では発音されない子音が発音される現象(参考:アンシェヌマン

陸離(りくり)

 美しく輝く

立錐の余地もない(りっすいのよちもない)

 錐を立てるほどの余地もない(+ほどの混雑)

慮外(りょがい)

 意外。

 無礼。(+者)

吝嗇(りんしょく)

 節約。(+家)

冷厳(れいげん)

 落ち着いていて、厳かであること。

 冷ややかで厳しいこと。

朗唱(ろうしょう)

 声を上げて歌を歌うことや、詩または歌を読むこと。

陋劣(ろうれつ)

 卑劣

NumPyのndarray.all()やany()は短絡評価などをしてなさそう。

NumPyのall()やany()には短絡評価が実装されているのだろうと勝手に思っていた。
しかしそれはなさそうだと、実験によって確かめた記事です。

NumpyExercises 100
numpy-100/100_Numpy_exercises.md at master · rougier/numpy-100 · GitHub
の60において、0が並んでいるか?を確かめるために、以下のようなコードを書いた。

import numpy as np
import time as time
N = 100000000
a = np.random.rand(N, 1)
start_time = time.time()
print(0 in np.count_nonzero(a, axis=1))
end_time = time.time()
print(end_time-start_time)

start_time = time.time()
print(~a.all(axis=1).any())
end_time = time.time()
print(end_time-start_time)

乱数関数が1億もの0を出す確率はほぼ0であるため、高確率でどちらもFalseを出力する。
そして、どの行も高確率で最初の要素が0ではなく、その時点でFalseであることが確定する。
この性質を用いた評価は短絡評価と呼ばれている。

N = 10においてそれぞれの時間は
0.1001 ms
0.0231 ms

N = 1000において
0.1121 ms
0.1159 ms

N = 100万において
5.095 ms
0.9420 ms

N = 1億において
617.5 ms
92.59 ms
であり、傾向としてはallやany関数を用いた方が高速ではあった。
しかし要素数が100万から1億へと変化しても、時間は100倍となり、おそらく短絡評価は行われていない。

本題ではないが、「count_nonzeroと~aで反転する操作のどちらが高速か?」は自明ではないが、countが遅いようだ。

ちなみに
np.random.rand(100,1000000)では
244.2 ms
80.15 ms
np.random.rand(1000000, 100)では
216.1 ms
84.20 ms
となり余りメモリのアクセスに影響されていなかった。

更に
np.random.rand(1000000000, 1)において

z = (a==0)
start_time = time.time()
print(z.all(axis=0).any())
end_time = time.time()
print(end_time-start_time)

としてみた。
z = (a==0)には961.1 msかかっているが、
先ほどの2種類が
1894 ms(count_nonzero)
747.1 ms(~a.all(axis=1).any())
であるのに対し
25.58 ms
で実行した。
しかし、
なぜなら
N=10000で
0.0001693 ms
N=1000000で
0.5000 ms
となったため、単にboolの演算が高速なだけや、notを使っていないからだと思われる。
つまり、おそらく短絡評価は行われていない。

NumPyのufuncのouterとブロードキャストの速度比較

NumPyには、outerやブロードキャストによって異なる形状の行列の演算が可能な場合がある。
試した範囲*1では必要な時間ははほぼ同じだった。

[0,1,2]という配列があった場合、
[[0,1,2],
[-1,0,1],
[-2,-1,0]]
のような
1次元配列の要素の互いの差を計算する際に、
・numpy.subtractをouterで実行した場合
・2次元配列にしてブロードキャスト
を実行した。

import numpy as np
import time as time

np.set_printoptions(suppress=True, precision=3)

N = 70000 # do not set too large number
a = np.random.rand(N) 
xx = np.zeros((N, N))

start_time = time.time()
xx = np.subtract.outer(a, a)
end_time = time.time()
print(end_time-start_time)

xx = np.zeros((N, N))
start_time = time.time()
xx = (np.atleast_2d(a) - np.atleast_2d(a).T)
end_time = time.time()
print(end_time-start_time)

実行時間[\は
N = 10000において
0.338 s
0.357 s
N = 50000において
7.156 s
7.060 s
など。
対して変わらない。

*1:非常に狭い